心の行動様式 農村社会の共同体の精神「結い」
Give and give and takeの地域循環共生圏 ローカルSDGs
分かち合うほどに豊かになるグローカルネットワーク
コモンズ 地域共益資本主義農村社会の共同体の精神とは、共同体の永続のために私益と公益を調和させ、村の永続が個人の生活の永続を保証するという考え方です。これは、世代を超えて受け継がれる社会的関係の中で生活を営み、共通の利益に繋がり、自己の役割を果たす「われわれ感情」や「役割感情」、「依存感情」として現れる共同体感情によって構成されます。この共同体の精神は、現代社会において人々が幸福を感じるための要素である「所属感」とも関連が深く、自己受容、他者信頼、他者貢献といった要素と結びつくと、心理的な安定にも繋がるとされています。
「コモンズ」と「地域共益資本主義」は、資本主義が抱える格差や環境問題といった課題に対し、共有資源(コモンズ)を基盤とし、地域社会全体の持続的な豊かさを追求する新しい経済・社会のあり方を指します。共有資源を管理・活用することで、地域住民が相互に助け合いながら、経済的な利益だけでなく、精神的な豊かさや社会の持続可能性も重視します。
「人間らしく生きた時代」を特定することはできませんが、一般的に「人間らしい」とは、人権や尊厳を保障され、生存と自由を確保し、幸福を追求できる状態を指します。具体的には、食事や衣服の準備、仕事や余暇活動など、生活に必要な活動をバランスよく行えることが、人間らしく生きるための条件と考えられています。
「結い(ゆい)」とは、農村社会などで古くから見られる慣行で、田植えや屋根の葺き替えなど、多くの人手が必要な作業を共同で行うための相互扶助の精神や制度のことです。この制度では、人々が互いに労働力を交換し合い、助け合うことで、共同で困難な作業を乗り越え、生活基盤を維持します。「結い」の精神は、現代社会においても、地域コミュニティのつながりを強め、共同の課題を乗り越えるための重要な考え方として継承されています。
「シェアする心」とは、喜び、悲しみ、知識、経験、スキルなど、様々なものを他の人と共有したいという感情や行動を指します。他者を尊重し、相手の考えを受け入れ、苦楽や感動を分かち合うことで心の距離が近づき、信頼が深まる効果があります。相手の幸せにつながるヒントや、自身のアイデンティティを表明する手段にもなり、人生を豊かにするポジティブな行為です。近所の人々が、みんな仲良く働いている姿を見て、子供心にもうれしかった。あの情景を郷愁で終わらせたくない。故郷を郷愁で終わらせない。
「分かち合うほどに豊かになる」という考え方は、喜びや知識を共有することで自己の幸福感や満足感が増し、他者との繋がりが深まるという、人や社会を豊かにするメカニズムを示しています。シェアリングエコノミーやクラウドファンディングの普及に見られるように、現代社会では「分かち合い」の行動が活発に行われています。また、喜びを分かち合う経験を通じて、他者の悲しみや痛みを理解する共感力や思いやりの心が育まれ、より深い精神的な豊かさにつながることも示唆されています。
結いの思想で!つながればパワー 社会的共通資本
社会的共通資本とは、経済学者の宇沢弘文氏が提唱した概念で、ゆたかな経済生活、すぐれた文化、人間的に魅力ある社会を持続的に維持するために不可欠な、社会全体の共通の財産です。自然環境、社会的インフラストラクチャー(道路、交通網など)、制度資本(教育、医療、司法など)の3つのカテゴリーから成り立ち、市場原理や官僚的支配に頼るのではなく、社会的基準に基づいて管理・維持されるべきだとされています。
農村には、労働の借りは労働で返す習慣がある。心の貸借表の帳尻が、時間が経ってみるとピタリと収まるから、今だにこうしたお互いさまの經濟がある。結果、相殺分の現金が農家の手元に残る。蔵の建つ安曇野の原風景は農家の働き方のたまものと言える。
結いの經濟 等価交換の連鎖
コモンズ 社会的共通資本「結いの経済」における「等価交換の連鎖」とは、地域住民やコミュニティの相互扶助や助け合いを土台とし、特定のモノやサービスを直接交換するのではなく、その背景にある相互の信頼関係や人々のつながり(結い)を基盤にして、経済活動が連鎖的に広がる仕組みを指します。これは、単なる物品の交換に留まらず、労働力や知恵、情報、コミュニティ活動など、より広い意味での資源の交換や相互貢献を通じて、地域経済を持続的に発展させていく考え方です。
※「結(ゆい)」とは、もともとは小さな 集落 や 自治 単位における 共同作業 の制度のことを意味していました。 一人や一軒で行うには多くの費用や時間、そして労力が必要な作業などを、その集落の住民がみんなで助け合い、協力し合う精神で成り立つ制度を意味していました。言いかえれば「相互扶助」の精神です。
※「舫(もや)い」とは、互いに労働や資材を出し合って一つの仕事をする共同労働。共同出資して船を造り共同出漁するモヤイ船,地曳網を経営し漁獲物を分配するモヤイ網,共同で狩りに出て獲物を平等分配するモヤイ狩など種類は多い。さらに共同労働だけでなく,共同施設や共有財産をモヤイということもある。何軒かの家で風呂桶を共同にするモヤイ風呂,共同で所有,耕作するモヤイ田,共有林のモヤイ山などがある。
※沖縄の「模合(もあい、もやい、琉:ムエー)」とは、もやうことで、共同とか共同生産を意味することばであったが、生産形態の変化にともなって寄り合いや共同生産の意味合いを失い、複数の個人や法人がグループを組織して一定額の金銭を払い込み、定期的に1人ずつ順番に金銭の給付を受け取る金融の一形態を指すようになった。頼母子講・無尽講に相当する相互扶助システム
※コモンズ 田中康夫長野県知事の「脱ダム宣言」は有名ですが、就任された当時、長野オリンピックの煽りで莫大な財政赤字を負っていました。そこで出た言葉が「コモンズ」と言う概念です。今ある資産と負債をすべて表に出し、県民に公開し、共有した。予算に優先順位をつけ、必要なものと緊急性のある案件は執行し、長期にわたって未着工なものは中止、全体のお金の流れから、収支の逆転を図り、借金体質から抜け出しました。これは田中知事の功績の一つです。
人類共通の理想の生き方(OS)が日本にある
共同体の行動様式「結い」過去、現在、未来を結ぶ日本文明のOSとは?縄文時代から現在に至るまで内部崩壊することなく、存続し続けている。何がそうさせているのか?行き過ぎた功利的な選択ではなく、日本人が人や自然の鼓動にあった生き方を共有しているからだ。日本史には奴隷と言う概念がありません。Give and Give and Takeの生き方(OS)は、Give and Take の社会を実現する。
お互いさまの經濟 つながればパワー ネット社会に結いの思想を!
この情報は、自分には無意味でも、あの人にとってみれば、「これがすべてだ!」と言うケースがよくあります。自分では直接お金にできない情報を、誰に渡してやるか。この度量とこれをうまくシェアする仕組みがあれば、分かち合うほどに豊かになる社会が実現します。
「分かち合うほどに豊かになる」とは、他者と喜びや経験、知識、感情などを共有することで、自身の内面的な豊かさや人間的な成長が促進されることを意味します。単に物を分け合うことだけでなく、共感の精神を育み、他者への思いやりを持つことで、最終的に自分自身もより満ち足りた状態になるというポジティブな考え方です。
「お互いさまの経済」とは、人々がお互いに助け合い、信頼し合うことで成り立つ経済の考え方です。これは**ソーシャル・キャピタル(人間関係資本)**と呼ばれる概念に根差しており、人々の間のつながりや相互的な協力関係が、経済の原資となるとする考え方です。
お互いさまの經濟 分かち合うほどに豊かになる
コモンズ 社会的共通資本和を以て貴しと為す0乗の思想 つながればパワー
地域共同体の生き方(OS)「結い」
the United People of the Worldコモンズ 社会的共通資本
Well-being 望ましい世界 結い@yuix
心のインフラテーマ:過去、現在、未来を結ぶ日本文明の奥義とは?縄文時代から現在に至るまで内部崩壊することなく、存続し続けている。何がそうさせているのか?行き過ぎた功利的な生活ではなく、日本人が人や自然の鼓動にあった生き方を共有しているからです。日本史には奴隷と言う概念がありません。誇れることです。
信州安曇野の農村社会では、農家が共に汗を流し働き、お互いに労働の対価を労働で相殺しながら来ました。みんなの心の貸借表の帳尻が、ピタリと収まるから、今だにこうした素朴ではあるが、お互いの対価を相殺し合う、切実な人間的連帯感、人の結びつきが残っています。この地域共同体の相互扶助の精神を、「結(ゆ)い」と言います。この働き方は、労働を労働で相殺する分、現金が農家の手元に残ります。蔵のある集落が点在する安曇野の原風景はこのおかげです。
安曇野は、レンゲ田に白壁映えて、槍、穂高、常念ヶ岳と私の通った中学校の校歌にも、その豊かさが歌われています。5月になると、一斉に水が張られ、安曇野は一つの湖になります。確かに、安曇野の豊かさは、江戸時代、水がなかった安曇野に農民たちが水を引いた灌漑事業と同時に、農民たちの人間関係や働き方も大きく寄与しています。
地域共同体の生き方(OS)「結い」とは、相互扶助の精神に基づき、地域社会が協力し合って、家族だけでは対応できない大きな労力を補い合う仕組みです。例えば、田植えや家屋の修繕など、一時的に大きな労働力が必要な場面で、地域の人々がお互いに助け合うことで成り立っていました。
結いの社会 感謝と恩返しの連鎖
受けた親切や恩義を、直接返すのではなく、感謝の気持ちを込めて次の人へ伝えていくことで、善意が循環し社会全体が豊かになるという概念です。これは、ペイ・フォワード(恩送り)とも呼ばれ、見返りを求めずに優しさを広げる行為が、互いの幸福感や信頼、社会のwell-beingを高める「善心の循環と連鎖」を生み出すと考えられています。
大和言葉 結い 結びの神への感謝と祈りが込められている
日本文化「結いの思想」の側面を表している言葉は数多くあります。相互利益、持ちつ持たれつ、三方良し、共存共栄、ギブアンドテイク、お互い様、相対関係 相待関係 補完関係、ウィンウィンなどです。「結ぶ」という言葉は、ばらばらであったものがつながりあって一つにまとまるという意味があります。結いには、結びの神への感謝と祈りが込められています。おたがいさま、おかげさま、ありがとう。
言霊 もったいない おたがいさま おかげさま ありがとう
日本には、元々、モノには「もったいない」人には、「おたがいさま おかげさま ありがとう」と言う生き方があります。ローカルSDGsを地域循環共生圏と訳しますが、これは農村の共同体の生き方「結い」そのものです。結いの思想をネット社会に活かすと地球環境や人権が守れます。(インターネト安曇野 平林登)
言霊(ことだま)とは、古代日本において、言葉に宿ると信じられていた霊的な力のことです。発した言葉通りの結果が現実世界に現れる力があると考えられ、良い言葉は幸福を呼び、悪い言葉は不吉な結果をもたらすとされました。この信仰は古事記や日本書紀などの文献にも見られ、現代でも言葉の選び方や使い方に影響を与えています。
裏から表を変える トランスフォーメーション(DX)
想像してみてください!何もかも飲み込んでしまうブラックホールのように、今、コンピューターが現存するモノや制度をどんどん飲み込んでいます。まさにもう一つの現実が、コンピューターに集積され、物質文明と相待する裏の世界が形成されています。この裏の世界が、インターネットに結ばれ、時間も空間も超越したことにより、私たち一人ひとりの意志が、現実の社会を大きく変えられるようになりました。だからこそ、私たちは、自分らしく生きるためにも、ネットワーク社会の生き方を農村社会の共同体に学び、仕事は仕事で返し、情報は情報で報いる結いの世界を来るベき人間社会の精神風土、行動様式と考えました。
そして、これからのエネルギー資源や地球環境を考えると万民が、太陽の恩恵に感謝し、太陽から食糧やエネルギーを授かり、その中で生きるシンプルライフを是とする宇宙観とそれを分かち合い助け合う暮らしが求められています。これは、日本の暮しの歴史を探って見ると、自然と人と共生する文化こそが、日本の生活様式であったことに気づくはずです。
→ 誰も取り残さない原始資本主義 つながればパワー 結いの経済
人類共通の理想の生き方が日本にある!
コモンズ 社会的共通資本
フリーライダー
コモンズの悲劇を起こさないために
Give and give and take 利他の精神フリーライダー 受益者は、受け取るだけの行動をとってしまうと共有財は枯渇してしまう。take以上にgiveを優先させる心的エネルギーが必要です。民度が民力を上げる。Give and give and takeの片方のgiveの利他の役割が大きい。これが社会的共通資本になるからです。
「ギブ・アンド・テイク」は「与えたり、与えられたりする互恵的な関係」を指しますが、「利他の精神」は、見返りを求めずに他者の利益を優先する心や行動を意味します。これは「ギブ・アンド・テイク」のような対等な関係とは異なり、相手を思いやる利他的( altruistic)な精神であり、長期的な人間関係やビジネスにおいて相手が困らないで済むような、相手の幸せを考える関係性と言えるでしょう。
フリーライダー
コモンズの悲劇を起こさないために
We are united. Give and give and take 利他の精神
民度が民力を上げる「コモンズ(Commons)」は、もともと「共有地」や「入会地」を意味し、特定の所有者を持たず、誰でも自由に利用できる空間や資源を指します。近年では、大学の「ラーニングコモンズ」のように、人々が集まり共有・創造する空間を指して使われることが多い言葉です。この言葉は、環境問題やインターネットにおける知識の共有など、様々な分野で使われており、「コモンズの悲劇」のように、個人の利用が資源の枯渇を招くという議論もあります.
「コモンズの悲劇」とは、誰でも自由に利用できる共有資源(コモンズ)が、個人の利益追求によって過剰に利用され、結果として資源が枯渇してしまう現象のことです。 コモンズの悲劇は、環境問題だけでなく、経済活動や社会問題など、様々な分野で起こりうる現象です。私たちは、共有資源の持続可能な利用について、常に意識を向ける必要があります.
シェアする心 GIVE AND GIVE AND TAKEの生き方
give and give はやがて、give and take の社会になる!つながればパワー「GIVE AND GIVE AND TAKEの生き方」とは、ギブ・アンド・テイクの考え方から派生した、より積極的な「与える人」としての生き方です。アダム・グラントの著書『GIVE & TAKE』で提唱された概念で、単に交換するだけでなく、まず見返りを期待せずに他者に与え、その「ギブ」の連鎖が巡り巡って自分自身に「テイク」として還ってくるような、他者志向型の生き方を指します。この生き方をする人は、相手が何を求めているかを注意深く考え、相手の利益に貢献しながらも、最終的に自分自身も成功や良い評判という形で還元されていくとされています。
今、世界中のコンピューターは、インターネットによって一つに結ばれています。だったら、世界中の人々が一つに結ばれることもできそうですね!サイレントマジョリティーを共同体にする。これを可能にする生き方(OS)が日本にあります。結いと言います。
お互いに知り合った仲間が、お互いの仕事を熟知し、お互いに気にかけ、機会あるごとに仕事を紹介したりされたりするお互いさまの生き方です。この相互扶助により、みんなが売ることの不安から解放され、作ることに専念でき、等身大の暮らしができます。ひとり一人が、ある時は主となり、また、ある時は従となって補い合い、助け合うヒューマンネットワークです。この延長に、おたがいさま、おかげさま、ありがとう!と言える ”the United People of the World” の運命共同体が実現します。ネットワークの生成は、Give and Give でなされ、回り回って、Give and Take のお互いさまの社会(Whole World One Household)になります。情けは人の為ならずですね!
誰もが株主の新資本主義 生活者資本主義
「誰もが株主の新資本主義」とは、従来の「株主資本主義」が株主の利益を最大化するのに対し、従業員や顧客、地域社会などすべてのステークホルダーの利益を考慮し、生活者(消費者)も株主の一員として企業活動に関わることで、より広く公平な利益分配を目指す考え方です。これは、生活者を含めた幅広い利害関係者の視点を取り入れた「ステークホルダー資本主義」の一形態とも言えます。
0乗の生き方 結いの思想
皆様はご存じですか?
どんな数でも0乗すると1になることを!
地球や人類は、今、この0乗の生き方を必要としています。「0乗の生き方 結いの思想」とは、「あらゆる前提や境界をなくした状態から始まり、人とのつながりや絆を大切にする生き方」といった意味で使われている可能性が考えられます。
0乗の思想 つながればパワー
「0乗の思想 つながればパワー」というフレーズは、数学における「0の0乗」の定義(通常1と定義される)や、指数法則が示す「基数が1であれば結果は同じ値に定まる」という側面から着想を得て、「0(何もない状態、あるいは個人の力)が、つながりという「パワー」を得ることで、単なる0ではなく、具体的な意味を持つ力(1やそれ以上の価値)に変わる」という比喩的・哲学的解釈を示すと考えられます。
私は中学の理科の授業で”細胞の中心を核、その中心を仁”と習った。論語の仁です。人類の祈りが込められています。私たちの60兆の細胞の一つ一つに思いやりが宿っていると考えると優しい心になれます。日本人は、生物や物質を構成しているすべてのものに神が宿っていると信じています。人を粗末にするもの、自然を粗末にするものは罰が当たる。この宇宙観こそが世界を一つにする0乗の思想です。安曇野には、朝の挨拶を過去形で言う習わしがあります。袖振り合うも他生の縁。目上の人やあまり親しくない人に出会ったら、返礼を求めず、こちらから会釈をします。そうすると知らず知らずのうちに和んで来ます。このようにして地域共同体は成り立っています。(インターネット安曇野 平林登)
0乗の行動学
様々な個性や特性を持った人々が、それぞれに0乗してみると尖がった部分がなくなり、それぞれが一つにつながってゆく。そのように解釈すると、「0乗の行動学」は、多様な人々が互いの「尖った個性」を一旦「ゼロ」に戻すことで、共通の「1」という土台でつながり、協調していくための思考法として捉えることができます。これは、数学の\(a^{0}=1\)という法則を、人間の集団におけるコミュニケーションや協調性のモデルに適用したユニークな考え方と言えるでしょう。
ネット社会に結いの思想を応用するとコモンズの出現と社会的共通資本の集積
この結いの思想を、ネット社会の地域貨幣、共済、保険、ブロックチェーン、シェアリングエコノミー、クラウドマーケティング、SDGs(持続可能な社会)、ソーシャル・キャピタル(社会資本)、インターネットワークマーケティング(ネットワーク経済)、地域循環共生圏、循環型経済などの概念に融合させると、何が起こるか?主権とネットワーク!
フリーライダー、タダ乗りは許されない地域共同体の掟 察する心
人間関係の煩わしさから、お金で済むことは、何でもお金に任せ、本当は自分でしなければならない仕事までも、面倒で儲からないからと言う理由で、他人に任せてしまうようになり、これに代わる仕事を自分で作り出せれば良かったものを、それも叶わず、結局は、事業共同体や地域共同体から自分の居場所をなくし、共有財を失い、自分の資力だけで責任を負う過酷な自由競争へと突入し、多くは食えないサラリーマンとなってしまった。
金融の世界も、情報の世界も、大きいもの(グローバリズム)には勝てません。主権を失った個人や企業の行き着く先は、国家を遙かに越えた国際大資本の下で、自由を奪われ、隷属的に生きる道しかありません。
今思うと当時、日本の常識は世界の非常識とマスコミが自虐的に揶揄し、「金持ち父さん、貧乏父さん」が象徴するように、不労所得の概念を日本人に植え付けました。人やお金をレバレッジにする経営手法が米国から持ち込まれ、人はコストだ!とうそぶくサラリーマン経営者がこれを経営革新だ!と勘違いし、経営の本質を理解しないままに空論に溺れ、実業の足場を失い、日本経済の没落が始まりました。楽をして儲けたい!誰にもある欲望ですが、自己責任を負う金融の世界に経験や知識の乏しい日本人が狩猟民族の生き様に勝てるわけがありません。結局は、国際金融資本にカモにされ、コツコツ働いてつくった資産が日本から流失しました。実業で儲け、虚業で掏る。博打のつけを生活費で穴埋めしているようにも見えます。
主権 自分を取り戻す
私たちは、閉息された管理社会に封じ込められ、精神的に無言の圧力をかけられ、いたたまれずに、辛い現実から目をそらし、そこの苛立ちに空しさを知り、疑うことをやめ、馴致してしまい、諦めることで、生活をエンジョイしているように思えます。負の生き方です。もっと個性的で、もっと創造的に、もっとシンプルに生きるためには、私たちひとり一人が、主となり、自然に帰り、母なる懐に抱かれ、その鼓動を体で感じ、心を大いに遊す。そして、みんなが大和の心につながる行動をとる時です。。
お金には質がある 生活者資本主義 倫理共益資本主義 技術・技能・信頼資本主義
仕事は、お金だけのためではなく、暮らしやすい社会を創り出すものです。勤勉と信義 日本人は、日本の作法に誇りを持って仕事をすればいい。ものづくりの精神です。ものやサービスに心を込める。作って売る。この一対一の経済は、レバレッジ経済(マネーゲーム、株主資本主義)ではなく、働いて稼ぐ、作って売る実体経済を言います。この作って売る一対一の経済基盤は、競争ではなく、シェアするほどに豊かになるお互いさまの人間関係(ヒューマンウェア)から生まれます。私たち日本人が行じて来たお互いが得をする生き方です。人を粗末にしない、自然を粗末にしない。日本人がこの生き方を失うと、日本はお金に質を問わない国際金融資本(グローバリズム)に飲み込まれてしまいます。
「お金には質がある」とは、お金を得た方法やその使い道によって、お金の価値や影響が異なることを示す言葉です。具体的には、正当な努力で貯めたお金は誇りや愛着につながり資産となる一方、詐欺や投機で得たお金は浪費や人生の誤った方向へ導く可能性がある、という考え方です。
お金には質がある 生活者・事業者資本主義
「お金には質がある」という考え方では、単に金額だけでなく、そのお金の使われ方や目的が「良い」か「悪い」かを評価することが重視されます。これは資本主義経済の中で、生活者側からの視点(社会の持続性や格差是正など)と、事業者側からの視点(持続的な成長やイノベーションなど)の両方を考慮に入れることで、資本主義の在り方を問い直そうとする考え方と言えます。
「お金の質」を重視する考え方は、現在の資本主義の課題に対処し、より良い社会を構築するためのアプローチです。従来の資本主義が重視してきた「量的な豊かさ」だけでなく、「質的な豊かさ」を追求することで、資本主義経済の持続可能性を高め、社会全体のウェルビーイング向上につなげようとしています。
裏から表を変えるデジタルトランスフォーメーション(DX)
想像してみてください!何もかも飲み込んでしまうブラックホールのように、今、コンピューターが、現存するモノや制度を、どんどん飲み込んでいます。まさにもう一つの現実が、コンピューターに集積され、物質文明と相待する裏の世界が形成されています。この裏の世界が、インターネットに結ばれ、時間も空間も超越したことにより、私たち一人ひとりの意志で、現実の社会を大きく変えられるようになりました。裏の世界には、過去、現在、未来(will)の情報が集積され、共感者を動かす力を持っているからです。日本人がこのデジタルトランスフォーメーション(DX)を起こすと日本人は、失われた30年から解放されます。
「裏から表を変えるデジタルトランスフォーメーション」という言葉は、デジタル技術を活用して、企業内部の業務プロセスや組織文化、ビジネスモデルそのものを根本から変革し、競争上の優位性を確立するという意味合いで使われるデジタルトランスフォーメーション(DX)の一側面を表しています。これは単に業務を効率化するだけでなく、企業の土台となる部分、すなわち「裏」のシステムや文化をデジタル化・改革することで、ビジネスの「表」のあり方を大きく変えていくことを指す表現です。
競争から共生へ 一人から始まる事業再生は地方創生へとつながる
この情報は、自分には無意味でも、あの人にとってみれば、「これがすべてだ!」と言うケースがよくあります。自分では直接お金にできない情報を、誰に渡してやるか、この度量とこれをうまくシェアする仕組みがあれば、お互いさま、おかげさまと言えるインターネットワークマーケティング(ネットワーク経済、循環型社会)が実現します。
情報のやり取り(Give and Take)に証文はありません。このことは、これからの経済活動に、大きな変革をもたらします。個々がつくった物やサービスを仲間で売る仕組みをつくることもできます(クラウドマーケティング)。みんなで売ったり買ったり、お客を紹介したりされたりするシェアリングエコノミー。みんなでお互いさまの経済圏をつくり、お互いが得をする富の循環を図る(インターネットワークマーケティング)。これらの行動様式はすべて結いの思想の中にあります。この思想を知っているか、知らないか、やるか、やらないかの差が、時間と共に、決定的な違いとなって現われます。
「競争から共生へ」とは、自然界の仕組みを参考に、生物と人間、あるいは人間同士が互いに依存し合い、協力し合うことで、持続可能な社会を目指す思想や社会のあり方を示す概念です。これは、個々の利益や生存競争を重視するのではなく、相互の支え合いや共存関係を築くことで、より安定した持続的な未来を創造することを目指します。
地方創生に結いの思想を活かす
地方創生に結いの思想を活かす
→ 信州えいっこの会
事例 笑顔の花 茅房 栄美 安曇野市
病気で入院する子どもと家族を支えたいとの思いで立ち上げた一般社団法人「笑顔の花」(安曇野市豊科)が、県立こども病院(同)の近くに患者家族の滞在施設「マザーハウス」を開設。
できる自分を追い求めるのではなく、「できないの」と助けを求めることを練習しているという茅房さん。頼んだり頼まれたりして“笑顔の花”の活動が喜びの循環になることを願っています。これが結いの社会です。
事例 大家ネット 平林 登 安曇野市
日本のアパートを安くする。大家さんがホームページを持って自分で客付けできるようになると余分な経費が掛からず、尚且つ、お客様にも余分な負担を掛けさせずに済みます。ホームページ大家さんが、地域でネットワークを組むと、お客を紹介したりされたりする賃貸のシェアリングエコノミー(結いの経済)ができます。
この貸し手を借り手でつくるインターネットワークマーケティングが大家ネットです。しかし、アパート賃貸業は実業と言うよりは、投資の対象とされ、大家さんが賃貸の現場からいなくなってしまいました。サブリース制度が賃貸の直接取引を難しくしています。情報を制する者が業界を制する。10年続けてみて言えることは、大家業が金融業に変質し、大家さんが大資本に飲み込まれてゆく現実です。
→ 大家ネット
事例 えいっこの会 平林 登 安曇野市
事業者として、一番有り難いことは、モノを買ってくれること、お客様を紹介してくれること。この仕組み(marketing)を、地域住民(crowd)でつくるクラウドマーケティング。住民が、地域で産み出されたモノやサービスを、消費者として買ったり、広告マンとして、自分のメディア(スマホ等)で、自分のネットワークにシェアし、営業の手助けをします。この活動を地域住民が、みんなで続けると、地域メディアとして育ち、地域をプロモーションする仕組み(安曇野情報センター)ができます。
→ えいっこの会
事例 米を作り水を守る安曇野特区構想 平林 登 安曇野市
三割自治を打破するために住民は何をすべきか?この地域活性化プロジェクトは、安曇野を揺さぶるだけの衝撃度があります。勤勉に働く者が、安心して暮らせる経済基盤を作るキッカケにします。タブーを常識にする挑戦です。
→ 米を作り水を守る
事例 安曇野プロモーションセンター 平林 登 安曇野市
インターネットで、村おこし、町おこし!地域情報をネットに集積・運用することにより、地元や、山越え、海越えのお金で、郷土を豊かにする。住民の個人メディアを結集し、住民みんなで、安曇野を発信し、存在感を高め、関係人口を増やし、経済のポテンシャルを高めます。このクラウドマーケティング活動(crowdmarketing)を地域の仲間と始めました。この日常活動が、市民による一日一頁投稿運動と一社一頁運動です。
AI による
結(ゆい)やもやい(催合)とは、地域社会で相互扶助的に行われる共同労働の慣行です。田植えや屋根の葺き替え、稲刈りなど、家族だけでは対応できない大きな労力を補い合うために、集落の住民が協力して行います。?
結(ゆい)
農村社会に古くからある慣行で、交換契約に基づいて互助的に行われる協同労働? 頼むべき家々をまわって労力の共同を申し入れ、助けられれば自分の家もそれに応じて返すことを前提としていた?。
もやい(催合)
共同や共同生産を意味する言葉で、模合とも書かれる。 漁村でより盛んで、地引網漁の際に催合が行われる機会が多くあった。 村共有の山野を「もやい山」「入会山」と呼ぶ例が多く、伐採や木材流し、屋根葺き用の茅切りなどの機会に催合が行われていた。
安曇野発 グローカル経営のススメ
信州ふるさと通信
インターネット安曇野
azumino@cnet.ne.jp