分断から統合へ グローカル社会
民間による社会保障制度「結いの経済社会」
the United People of the World
農村社会では、みんなが労働や時間の貸し借りをしながら田植えや稲刈りなどの農作業を助け合いの精神で協力してきました。みんなの心の貸借表の帳尻が、時間を経てみるとピタリと合うからこそ、今だにこうした素朴ではあるが、お互いの対価を相殺し合う、切実な人間的連帯感、人の結びつきが残っています。この共同体の相互扶助の精神を「結(ゆ)い」と言います。信州安曇野では、この相互扶助制度を方言で「エイ」と言い習わしています。
私たちの暮らしの中には、無尽講のようにお互いに分かち合い、助け合う風習が、日本のいたるところに残っています。生活の知恵として民間の内に育ってきた社会保障制度です。この生活の知恵をシステム化したものが地域貨幣であり、インターネットにより地域を越えた地球規模の互助活動が、InterNetworkMarketingです。
しかし、人間関係の煩わしさから「お金で済むことは、何でもお金で済ませる」行動パターンが一般化し、この決済方法が、日本の経済を発展させて来ました。しかし、今となってみればその反動があまりにも大きく、金融機関や社会制度はその調整機能を失い不全状態に陥っています。
私たちは、閉息された管理社会に封じ込められ、精神的に無言の圧力をかけられ、いたたまれずに、辛い現実から目をそらし、この苛立ちに空しさを知り、疑うことをやめ、馴致してしまい、諦めることで生活をエンジョイしているように思えます。全体主義への生き方です。もっと個性的で、もっと創造的に、もっとシンプルに生きるためには、私たちひとり一人が、主となり、このような思い込みや呪縛から自らを解放しなければなりません。
想像してみてください!何もかも飲み込んでしまうブラックホールのように、今、コンピューターが現存するモノや制度をどんどん飲み込んでいます。まさにもう一つの現実が、コンピューターに集積され、物質文明と相待する裏の世界が形成されています。この裏の世界が、インターネットに結ばれ、時間も空間も超越したことにより、私たち一人ひとりの意志が、現実の社会を大きく変えられるようになりました。だからこそ、私たちは、自分らしく生きるためにも、ネットワーク社会の生き方を農村社会の共同体に学び、仕事は仕事で返し、情報は情報で報いる相互扶助の結いの世界を来るベき人間社会の精神風土と考えました。
ひとつの情報は、自分には無意味でも、他人にとってみれば「これがすべてだ」と言うケースがよくあります。どうせどこかで買わなければならないものならば、お世話になっているあなたから買う。引き合い情報を誰に渡してやるか、この度量とこれをうまく伝える仕組みさえあれば、おかげさま、お互いさまと言える社会の再来が実現します。情報の貸し借りに証文のやり取りはありません。このことは、これからの経済システムに大きな変革をもたらします。お互いに知り合った仲間が、お互いの仕事を熟知し、お互いに気にかけ、機会あるごとに広め、帰属するネットワークの情報力を高めることで、みんなが売ることの不安から解放され、身軽で、等身大の生き方ができるようになります。ひとり一人が主となり、心をひとつにしてお互いに結び合えば必ず the United People of Japan のヒューマンネットワークができます。生きてゆく基盤ができます。
情報のGive and Give(おかげさま)からやがては、Give and Take(お互いさま)の自立した民間によるセーフティネット(経済生活インフラ)が生まれます。
国家予算での社会保障も行き詰まりをみせ、お金に頼る福祉行政から地域住民が、自由意志で時間や労働を、地域社会に供出する民間の力に委ねざるを得なくなっています。年金制度をはじめ既存の社会保障制度が崩壊し始めている現在、依存型の社会保障から自立相互型の社会保障制度を民間の力で作らなくてはなりません。
情報時代を象徴するインターネットワークビジネスも、一人勝ちのビジネスモデル(GAFA)から、仲間が共に助け合い、ネットワークの輪を広げ、共同体のスケールメリットを共に享受するビジネスモデルになろうとしています。人間関係を大切にする日本人の心情に合っています。自助努力だけでは、どうしようもできないハンディーキャップを負っている人々がたくさんいます。ネットワークの質量を高めることにより、ハンディを負った人々が安心して暮らせる生活を、共同体のボランティア精神と結いの精神で可能にします。人生いろいろな事が起こりますが、ネットワーク(共同体)には、それらをまるごと受け入れ、克服できるだけの潜在能力があります。ネットワークは、みんなが、仕事や余裕を分かち合うワークシェアリングの役割を担っています。これを生かす精神が結いです。
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