循環型経済社会に結いの思想を活かす
ネットワーク経営
ネットワークの生成
親は、こどもに、持っているものすべてをgive and give、そして、子供は親となり、親に恩返しをしながらも、自分のこどもに、また、持っているものをgive and give、このように際限なく繰り返されてゆきます。これは全体からみるとgive and take お互いさまのネットワーク社会の構造となっています。
ネットワーク社会は、自立した人間が、得意分野を持って、足りない分をネットワークで補い、一人では決して出来ない事をやり遂げてしまう。なんでもそうですが、最初は、誰もがヨチヨチ歩きで人の手を借りなければなりません。最初の内は、仲間から手伝って貰いながら、そのプロセスの中で仕事を覚え、やがては、教えられる立場に育ってゆきます。give and giveから、やがては、give and takeのお互いさまの経済、シェアリングエコノミーの社会になります。この自立への繰り返しが続くことにより、富は分散され、ネットワーク社会は成長してゆきます。
最近、Nelson Mandela 元南アフリカ大統領がお亡くなりになりました。ご自分の受けた迫害を水に流し、それを愛に変え、give and giveを貫き、黒人と白人の融和の国をつくりました。まさに原動力は崇高な心。これがネットワークの推進力となり、品格を決めます。
日本の社会にも、ネットワーク 人付き合いと言っても良いかもしれませんが、これを上手く生かした暮らしがあります。共存共栄の社会 結いといいます。農村社会の暮らしや仕事の中に、物や時間や労働の価値交換、相殺をしながら、お互いさまの気持ちによって、あまりお金をかけなくとも、豊かな生活をする知恵があります。この循環型経済の原型は農村社会の共同体の精神「結い」にあります。
全国池田商工サミット 基調講演「情報銀行のススメ!」
中小企業の弱点を助ける相互営業事業
商工会の役割 月刊誌「商工会」 IT特集 対談 全国商工会連合会 発行 8月号(通巻 505号 2001)
ネットワークビジネス(MLM)の胡散臭さ
ネットワークビジネスが社会的に不評であるのは、富が管理者に一極集中するように設計されているからです。具体的に言うとネットワークの構成員が自分の商品を自分のネットワークで売っているわけではありません。自分の商品を自分の販路(ネットワーク)で売る。この延長に、知り合いのネットワークと相互リンクし、お互いに経費を相殺しながら、お互いに販路を拡大し、お互いにマーケティング力を強化して行くのが本来の循環型ビジネスの姿です。
日本文化が生んだお互いさまの経済
AirbnbやUberといった、米国発のネットサービスは、AirbnbやUberに富が、一極集中するビジネスモデルです。日本発のシェアリングエコノミーは、個人事業主ひとり一人が、主役になることによって、富が分散されるようになっています。
個人事業主が、ホームページを持ち、オープンネットワークにつながると、関心のあるお客様からレスポンス(引き合い)があります。事業主は、この引合情報を、成約に結びつけます。ここで、成約にならなかったお客様を、地域や業界の仲間にシェアします。お互いに、お客を紹介したりされたり(Give and Take)しながら、経費を相殺しながら経営を担保する循環型経済モデルです。
ここでの引合情報の貸し借りに、証文はご法度です。お互いさまの気持ちで、心に収めます。時間が経ってみると、心の貸借表が、ピッタと合うものです。仕事の借りは仕事で返す。情報は情報で報いる。この相殺の経済、お互いさまの経済、結いの経済が、行き過ぎた自由主義にブレーキを掛け。富の分散を促します。
お客様情報が、事業主ひとり一人によって、分散処理されるため、大きな管理機構を必要としません。コンピュータープログラム(AI)で、管理するのではなく、個人が理念に共感し、仕事の中で培った感覚で、業務の調整をします。人と人とのブロックチェーンです。これは、農村社会の共同体の精神「結い」に起因しています。
仕事を紹介したりされたりする循環型経済 シェアリングエコノミー
知り合いに仕事を、紹介するんだけれども、うまい形で紹介料を取れないものか?とよく聞かれます。ネットではアフリエイトに当たることですが、現実のビジネスシーンでは、止めて置いたほうが良いとお答えしています。知り合いは、仕事を紹介されることによって、心の貸借表に借りができ、いつかこの借りを仕事で返そうという気持ちになります。こう言う知り合いを、たくさん作ることによって、営業ネットワークを広め、ビジネスのポテンシャル(潜在能力)を高めます。紹介手数料を、もらってしまうと、取引関係になり、本業でない端物に振り回されることになります。本業の仕事を紹介されるように、端物の仕事を利用することをすすめています。
知り合いが、お互いの仕事を熟知し、お互いに気にかけ、営業の手助けをする。シェアする。仕事を紹介したりされたりする循環型の経済です。共生の中にあるビジネスです。仲間内では、情報や知恵の交換(give and take)を、証文なしで、当たり前に行っています。
農村社会では、みんなが労働や時間の貸し借りをしながら、田植えや稲刈りなどの農作業をしてきました。心の貸借表の帳尻が、時間を経てみると、ピタリと合うからこそ、今だにこうした素朴ではあるが、お互いの対価を相殺し合う、切実な人間的連帯感が残っています。自立と共生の循環型経済です。この村落共同体の相互扶助の精神を「結(ゆ)い」と言います。私達の暮らしの中にも、お互いに分かち合い、助け合う風習は、日本のいたるところに残っています。まさしく、シェアリングエコノミー社会です。
経費を資産にする
経費や時間を使って、何を積み重ねてゆくか?問題意識がないと、お金を生み出す資産にはならず、損金のままで終わってしまいます。時間と共にブランディングやマーケティングの向上に寄与するスキームが必要です。
企業経営は、週40時間で収支を出す事業と言われています。残りの時間は、経営から見るとロスタイムです。にも関わらず、すべての事業コストは、24時間、365日休むことなく、掛かってきています。このロスタイムを埋めるがインターネットです。経営の着目点が、ロスタイムに向くのは、当然の成り行きです。変革時代を生きる経営者は、インターネットを経営に積極的に取り込み、現業を補完する表裏一体の経営戦略が必要です。
情報ネットワークを経営資源に!
借りられない、仕入れられない、雇えない、こんな中、今あるもので、何ができるか?苦境にあって、経営を捉える時、人や物やお金に囚われずに、お客をつくることから、始めたらどうだろうか?表が無理なら裏から攻める。これがホームページ戦略です。ホームページから、派生する情報ネットワークを、あなたの経営インフラにしてみてはいかがでしょうか
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一社一頁運動 Glocal21は、(有)産広シーアールが運営しています。ダイナミックなインターネットの使い方を知らない事業者がまだまだ多くおられます。これを知れば仕事の仕方が大きく変わります。インターネットの商用利用に確信が持てれば、成長が見込めます。多くの経営者にインターネットの醍醐味を知っていただき、インターネットで仕事になった!と言う驚きと喜びを、一人でも多くの経営者に味わっていただきたい。ホームページ商工業者が日本のビジネスを変える。
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