子供は地域で育てる!コモンズ

法律以前に文化がある

人類社会において、明文化された法が成立する以前にも、社会的な規範や慣習、価値観といった文化が存在していたことを指します。人間が社会的な生活を送る中で自然発生的に培われてきた相互のルールや秩序が、後の法制度の基盤となったという考え方です。この考え方は、法を単なる規則の羅列ではなく、人類の歴史や文化の中で育まれてきた「法文化」という視点から理解するために重要です。

「法律以前に文化がある」とは、人が生活する上で法律が制定される前から、社会的な規範や慣習、道徳観、価値観といった「文化」が根付いているという考え方です。文化は法律の土壌となり、法律がその文化に適合したり、あるいは文化によって法律が修正されたりする関係性を持つと考えられます。


法律と文化の関係

 文化が法律の基礎となる:法律は社会の秩序を維持するためのルールですが、その社会の慣習や文化、価値観を反映して作られることが多いです。文化が先行し、その文化から法律が生まれるという関係です。

 文化に適合する法律:外国から法を継受する際にも、その国の社会や慣習に合わない部分は削除・修正され、自国の文化と調和が取れるように調整されます。

 「法文化」という概念:法律の研究において、単なる法の形式だけでなく、その法に対する意識、態度、価値観なども含めた「法文化」として捉える研究動向もあります。

自治会(木戸、隣組、集落、地域共同体、コモンズ)とは

 地域共同体(地域コミュニティ)とは、同じ地域に住み、互いに協力し合い、生活の質の向上などを目指す人々の集まりのことです。信頼関係を基盤とし、自治会・町内会などを通じて地域課題の解決や福祉活動、まちづくりなど多様な活動を展開します。

 安曇野市には自治会が83区ある。地域に根を張る集落共同体が区を構成している。自治会は、日本最大のボランティア組織であり、行政の下部組織にはない。各戸の持っているマンパワーをそのまま地域の意志で動かすことができる。

地域共同体 直接民主主義

 地域共同体における直接民主主義とは、住民が代表者を介さずに共同体の意思決定に直接参加し、その民意を反映させる政治体制です。これは、住民投票や地域会議などを通じて行われることが多く、スイスなどの直接民主制を採用する国で特徴的な制度です。

 もともと自治会は、法律で保護されたり、お金を持っている組織ではありませんが、本当に必要な事であったら手弁当でも事に当たるボランティア精神の強い地域共同体です。事が生活に直結しているからです。行政の下部組織というよりは、直接民主主義の色合いが濃く、家庭の延長にある地縁組織です。

 このままだと自分の家系が絶えてしまう。この危機感は他人事ではありません。地域の人々のみんなが持っている心配事です。如何に家族を増やし、次の世代につなげてゆくか?これは家庭の危機管理の最重要項目です。長男、長女の結婚は、個人や家族の頑張りだけで解決できる問題ではありません。集落の営みは住民の信頼感や連帯感を醸成し、お互いさまの経済や社会を形づくり、すべてを一人で解決しなくても済む地域共同体をつくります。


拠って立つ
Community relations

地域共同体 日本人は、欧米の今だけ、金だけ、自分だけの自己実現では誰も幸せになれないことをこの失われた30年で身をもって学んだ。振振り子が揺り戻されるように。和を以て貴しと為す本来の生き方に日本の民衆は歩み始めた。もう一つ学んだことは、政治経済を正せるのは、政治家や資本家ではなく民衆の力、つながればパワーであることです。

人間関係が経済の基盤
事業共同体
結い@We are united.

地域共同体 community relations

 農村社会では、みんなが労働や時間の貸し借りをしながら田植えや稲刈りなどの農作業を助け合いの精神で協力してきました。みんなの心の貸借表の帳尻が、時間を経てみるとピタリと合うからこそ、今だにこうした素朴ではあるが、お互いの対価を相殺し合う、切実な人間的連帯感、人の結びつきが残っています。この共同体の相互扶助の精神を「結(ゆ)い」と言います。信州安曇野では、この相互扶助制度を方言で「エイ」と言い習わしています。
 私たちの暮らしの中には、無尽講のようにお互いに分かち合い、助け合う風習が、日本のいたるところに残っています。生活の知恵として民間の内に育ってきた社会保障制度です。この生活の知恵をシステム化したものが地域貨幣であり、インターネットにより地域を越えた地球規模の互助活動が、InterNetworkMarketingです。

地域共同体 community relations

地域情報相互銀行 community bank


 しかし、人間関係の煩わしさから「お金で済むことは、何でもお金で済ませる」行動パターンが一般化し、この決済方法が、日本の経済を発展させて来ました。しかし、今となってみればその反動があまりにも大きく、金融機関や社会制度はその調整機能を失い不全状態に陥っています。

今だけ、金だけ、自分だけ


自分たちが笑顔になれる居場所「ほたる」

 地域交流、異世代交流の拠点、世代を超えて触れ合う集落の団欒
地域課題の解決について考える寄合い所。福祉力を高める地域の茶の間「ほたる」

集落の営み 福祉力を高める地域の茶の間「ほたる」


集落の営み

 集落の営みとは、地域社会に暮らす人々が、相互扶助を基本として生活を営むための様々な活動全般を指します。具体的には、農林業などの第一次産業による生業、冠婚葬祭などの共同行事、祭りや伝統の継承、そして住民同士の助け合い活動などが含まれます。しかし、人口減少や高齢化の進展により、多くの集落ではこれらの営みの維持が困難になりつつあり、 限界集落や 消滅集落といった問題も生じています。

 安曇野市明科上押野地区では、市からの助成金で農民広場にあった倉庫を地域の茶の間「ほたる」に改装しました。たまたま運よく、アルウィンの芝を譲り受け、農民広場を緑のくつろぎの場にすることもできました。

 今、自治会(230戸、600名)の役員ですが29年度からは区長を務めます。すべての地域活動は、若者たちが結婚でき、安心して子供を産み、育てられる郷土づくりにつながるように地域経営をしてゆきます。集落の営みにスポットを当てると、日本の抱える問題点と解決策が見えてきます。一年間の実務を通して言えることは、住民が手弁当でも参加するだけの動機付けができると、予算がなくとも自律的に事は動き始めるものです。


 → 子どもは地域で育てる


若者の人権

 地方の長男、長女は、家を守り、地域を守り、そして、故郷を離れた人々が、異郷で安心して暮らせる心強い存在です。しかし、多くの若者たちが、結婚したいのにできないでいます。結婚することにハンディを負っています。特に農村部は顕著です。人権問題です。

 少子高齢化が、深刻な社会問題になっていますが、根本的な要因は、若者が結婚できなくなっているからです。経済問題などから、未来に不安を抱え、結婚を敢えてしない若者も増えています。それ故に、結婚できないでいる若者が悩んでいます。社会に結婚ばかりがすべてではない!と言う諦めの空気もあります。

One Soul, One Heart  松本山雅FC


三割自治からの脱却 自立~共生~自治

 「このままで行くと2040年には自治体の半数は消滅する」と増田レポートは警告しています。このまま三割自治を続けて行くと地方自治は破綻すると言う意味です。しかし、市町村は、組織の再編成、人員の削減、非正規化、施設の統廃合、売却、民営化などコスト削減ばかりに傾中しています。そこには経費を資産にしようとする未来投資の意志はありません。経費は損金だと言う思い込みがあるだけです。財政計画も、収入は地方交付税を基軸としたものです。自主財源を生み出す町づくりを推進し、三割自治から脱却しようとする計画にはなっていません。これが地方行政の限界です。

 週40時間のサラリーマン行政からソーシャル・イノベーションが生まれるとは思えません。だったら、事業者や生活者として24時間365日、問題意識や不安を持っている住民が町づくりに参加し、三割自治を打破する道筋をつけるしかありません。戦後、骨抜きにされてしまった自治の精神、自分たちのことは自分たちで統治する生き方が必要です。

 農村社会では、みんなが労働や時間の貸し借りをしながら田植えや稲刈りなどの農作業を助け合いの精神で協力してきました。みんなの心の貸借表の帳尻が、時間を経てみるとピタリと合うからこそ、今だにこうした素朴ではあるが、お互いの対価を相殺し合う、切実な人間的連帯感、人の結びつきが残っています。この共同体の相互扶助の精神を「結(ゆ)い」と言います。

 しかし、人間関係の煩わしさから、お金で済むことは、何でもお金で済ませるようになり、人々はバラバラに分断され、利己主義を生む競争社会へと突入し、決して人間らしい社会とは言い難い時代になってしまった。私たちは、閉息された管理社会に封じ込められ、精神的に無言の圧力をかけられ、いたたまれずに、辛い現実から目をそらし、この苛立ちに空しさを知り、疑うことをやめ、馴致してしまい、諦めることで、生活をエンジョイしているようです。全体主義への生き方です。もっと個性的で、もっと創造的に、もっとシンプルに生きるためには、私たちひとり一人が、主となり、このような思い込みや呪縛から自らを解放しなければなりません。

 想像してみてください!何もかも飲み込んでしまうブラックホールのように、今、コンピューターが現存するモノや制度をどんどん飲み込んでいます。まさにもう一つの現実が、コンピューターに集積され、物質文明と相待する裏の世界が形成されています。この裏の世界が、インターネットに結ばれ、時間も空間も超越したことにより、私たち一人ひとりの意志が、現実の社会を大きく変えられるようになりました。だからこそ、私たちは、自分らしく生きるためにも、ネットワーク社会の生き方を農村社会の共同体に学び、仕事は仕事で返し、情報は情報で報いる相互扶助の結いの世界を来るベき人間社会の精神風土と考えました。

 町全体を稼げる構造にするためには、まず地域の魅力を高め、来訪者や住民の経済活動を町全体に広げる「回遊」を生み出すことが重要です。具体的には、情報発信を強化し、地域でしかできない体験を提供して関係人口を増やし、その経済効果が地域内を循環する仕組みを構築することが求められます。


地方創生DX 経営管理DX 地域資本主義 ローカルSDGs 地域循環共生圏

住民ひとり一人から始まる三割自治からの脱却
Web住民ネットワーク
町全体を稼げる構造に!コモンズ


長男、長女が結婚できる町づくり!
地方創生は若者の結婚から

長男、長女が結婚できる町づくり!
地方創生は若者の結婚から

少子高齢化の行きつく先は、家系の断絶であり、集落の消滅

若者の結婚


着目点 群れなければ安心して子供は産めない

長男、長女が結婚できる町づくり!

 少子高齢化の行きつく先は、家系の断絶であり、集落の消滅です。これに歯止めを掛けられるのは、先ずは、若者が結婚し、丈夫な赤ちゃんを産み育てられる環境をつくることです。かつては機能していたこの仕組みを集落で復活させます。ヒトは、群れなければ安心して子供が産めません。地縁、血縁の絆の強い集落の営みにその可能性が残っています。

 ・田園ルネッサンス
 ・信州えいっこの会
 ・精神文化の復興
 ・結いの経済が世界を救う!
 ・法律が文化を駆逐する



 あなたは世界の中心だ!Glocal21 は、インターネット安曇野 平林登が運営しています。ダイナミックなインターネットワーキングを知らない事業者がまだまだ多くおられます。これを知れば仕事の仕方が大きく変わります。ひとりで出来ない事はネットワークで!give and give and take、共有資産が見込めます。結いの思想を感受し、そして、みんなでつながれば、Well-being な日本になる。


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