地蔵盆(おかんてんさん)


8月23日 24日
松代紙屋町 大信寺境内 鑑貞地蔵堂
組 織   昔は地蔵講があったが、今は寺が中心となっている。
御利益   乳を出してくれる
古文書   古記録をもとにして書かれたおかんてんさんの由緒書がある
石像石塔  1.5メートルの平らな自然石に刻まれた石仏がある


 崇拝対象は鑑貞地蔵尊で、通称おかんてんさんと呼ばれている石像である。夕方6時から6時30分頃まで住職が延命地蔵経を上げる。お供物は野菜、果物、花、お米など。
 天文年間、大信寺三世住職鑑貞和尚が霊夢により、清野越村仏坂より授得した石像を安置された。はじめは母乳を願いにより出してくれたので、子育て地蔵と呼ばれた。
 地蔵堂の中央に延命地蔵の石像が、左には文殊菩薩が安置されている。最近は別の堂に安置してある雨乞地蔵尊と混同されているが、この祭の日には決まって雨が降るといわれている。
 明治の頃から境内で野菜や生活用品などの市が立った。現在も野菜、果物、衣類の店も出て、農協でおでんやビールの市も出している。
 昔は境内で盆おどりが行われたが、今はやらない。墓地に、往生猿の墓と伝説が残っている。
             (昭和58年11月29日・広瀬氏)

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信州ふるさと通信
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